医療職者のための
危機モデル | 危 機 プ ロ セ ス | 特 徴 |
キャプラン | 緊張のうちの発生→緊張の高まり→急性の抑うつ →破綻や病的パターンの発生 | 危機状況から精神障害へのプロセス 4〜6週間で何らかの結末を迎える |
フィンク | 衝撃→防御的退行→承認→適応 | マズローの動機づけ理論に基づく 危機から適応へ焦点を当てる 脊髄損傷患者を対象とした研究 |
ションツ | 最初の衝撃→現実認知→防御的退行→承認→適応 | フィンクのモデルに類似 危機状態のプロセス 乗り越えがたい障害との直面 |
コーン | ショック→回復への期待→悲嘆→防衛→適応 | 突然の身体障害を受けた患者 障害受容に至るプロセス |
アギュララとメズイック | 均衡状態→不均衡状態→均衡回復へのニード→バランス保持要因の有無→危機回避あるいは危機 | 系統的な問題解決過程の適用 危機あるいは危機回避に至る過程 バランス保持要因の重要性 |
ゴーラン | 危険な出来事→脆弱な状態→危機を促進する要因→危機が顕在化する状態→再統合または危機の解決 | 危機に至る過程に重点を置く 均衡状態を失った状態から再び均衡を取り戻す過程 |
ドゥリン | ショック→自己防衛のき損→前共同生活的→共同生活的→共同生活的合一の決心→病前人格への復帰 | 心臓手術後の心理的プロセス |
フレデリックとガリソン | 衝撃の段階→英雄的な段階→幸福の段階→幻滅の段階→再建、再結成の段階 | 偶発的な危機のプロセス 災害に対する反応 |
キュブラーロス | 否認→怒り→取り引き→抑うつ→受容 | 死にゆく患者の心理的プロセス 死の受容過程 |
山勢 | 受動的対処→情動中心対処 →問題中心対処→適応 | 個人のコーピングに焦点を当てる 救命救急センターに入院した患者を対象 |